バアバ、吼える!!

以前、書きかけていたジイジとバアバの話・・・
 
いつも、素直すぎて、「孫が欲しいわ〜」というオーラを出す母。
ええ、私の母。お姑さんではない。
 
また、多少気を使ってか、「あんまり言っちゃいけないわよね」と思って我慢しているのが
分かりすぎる。ああ、素直な母。
 
それでも、うまくかわしていたつもりだったが、
私もとうとう失敗してしまった。
 
腱鞘炎の治療で針灸院に行ったときのこと。
生理不順の話になり、私と先生がいろいろ話していた間
その話を耳ダンボで隣のベッドで聞いていた母。
 
気になって仕方がないらしく、帰りの道すがら
「ねえ、そんなに生理が不安定なの?」
「あんまり生理が来てないような気がしてたけど、どおりで・・・」
「生理不順だと、子どもが出来にくいかも知れないね」
など、もうそのことで頭がいっぱいと言う様子。
 
多少面倒くさくなった私は、
「まあ、そんなに気にしてもね。とりあえず、子どもが欲しくなった時のために
きちんと排卵が起こっているかどうか、基礎体温はつけてみるからさ〜」
と返した。
 
が、これがまずかった。
母が「子どもが欲しくなった時のため」と言う言葉に、ものすごく反応した。
 
母「え?!まだ作らないつもりなの?」
 
私「うん。だって、まあ、さあ、仕事のキリのいい3月ぐらいをめどかな〜とか」
 
母「そんなの、出来てしまえばどうにでもなるよ。
子どもなんて、欲しい時にすぐできるもんじゃないんだから、
神様にお任せして、たった1ヶ月に1回のチャンスしかないのに
作りたい時に作ろうなんて、人間の思い通りになるなんて思ったら、神への冒涜だよ。
あきれた。そんな考えしてるなんて、恐ろしい。本当に現代風かなんか知らないけど・・・
 
え?!じゃあ、もしかして、まさか、避妊してるわけ?」
 
私「うん」
 
母「・・・信じられない。結婚してしばらくはそれでもいいだろうけど、
もうあんたも若くはないんだし、もういくらなんでもそんなことして無いとてっきり・・・。
そんなんじゃ、できるわけないじゃないの・・・」(呆然と言う感じ)
 
もう。本当にまずッた。
だいたい、夫婦の問題なのにそこまで「強い言葉」で踏み込んで欲しくなかった。
避妊しているのを知られるのも嫌だった。
はずみで「うん」なんて教えてしまって最悪。
 
母にとっては今か今かと待っていた妊娠が、
実は「避妊されていて、妊娠の可能性すらない」と知ったのが、
ものすごいショックだったらしい。
必要以上に傷つける気もなかったのに、傷つけることにもなって、あ〜なんだかね。
 
でも、私たち夫婦にとっても、やっぱり子どもを生む時期とかって、大切な問題。
ちゃんと気持ちの準備ができてから・・・っていう風に、お互いの気持ちを大事にして
ここまで少しずつ進歩してきた。
最初は、「まったく作る気がない」ところから、
日記を書き始めた「私の方の、そろそろ欲しいかも」への変化。
そして、「オットとの話し合いで、二人とも心の準備をしつつある」ところまで・・・
そりゃあ、時間のかかりすぎかもしれないけど、
私たちの中ではそれなりに一生懸命なんだよね。
それを、なんかすごく批難されちゃって、ものすごく頭にきた。
 
結局、お互いに怒り心頭で、
私「そんな風に、夫婦のデリケートな問題に一切踏み込まないで!」
母「もう二度と何も言わないから、好きにしなさい!そんなに考えて思い通りになると思ってるんだったら、人に言われたぐらいで揺らいだり傷ついたりしなさんな!」
(ひどいヤツ)
これが、最後でもう一切話に出さないようになった。
 
でも、それだけ脅されると、「これで、ずっとできなかったら、何と思われるか・・・」なんて
思ってしまって、結局私は後日、いくつかの行動を起こすこととなるのであった。>弱ッ